2月13日の夢(会社の引っ越し)

 会社が引っ越した。新しいオフィスに落ち着くやいなや、業界団体の男性が書類に住所印や印鑑を求めてやってきた。すぐにはそれらを探し出せないので、後からまた来てほしいと答える。
 夕方になり、また彼がやってきた。忘れていたので、慌てて探し始める。確か、引っ越しのときまとめて箱に入れようとして、すべてを集めるのに時間がかかり、最後に大慌てで箱詰めした気がする。だが、記憶がはっきりしない。新しいオフィスは3つの部屋に分かれていて、それぞれがかなり離れているのだが、どの部屋に置いたのだろう? 同僚のOさんも覚えていないという。早くもぼくはアルツハイマー病になってしまったのかもしれない。80メートルぐらい離れた別の部屋で探し、こちらの部屋で探し、やっと箱の山の中にそれらしいものを見つける。下からやっと箱を引き抜くと、まさしくそれだった。けれども、引っ越しと同時に社名も住所も変わったのだから、これらは役に立たない。新しい印鑑を作らなくてはいけない。
 社長であるぼくの父親の部屋に行こうとするが、父親は今お風呂に入っているらしく、厚いカーテンが閉め切ってある。そうだ。新入社員の経理の男性が既に新しい印鑑を作ってくれているのではないか。経理の部屋へ行こうとして、ぴかぴかに磨かれた板廊下の上で、あわてて靴を脱ぐ。だが、社長室の近くなので、入れない。内線電話をしてみよう。ぼくは内線電話をかけるために、再び80メートル離れた別室に夜道を向かう。

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