3月16日の夢(コーラス)

 会社で定時を過ぎたのに、誰も退社しようとしない。皆忙しそうにしているが、ぼくだけ仕事がなくて手持ち無沙汰。隣席のOさんに「暇だね」と言うと、「あら、私は忙しいわ」と一蹴される。
 オフィスに中高年の盛装した男女のコーラス隊がいて、練習をしている。ソロをとっているのは、背の高い女性だ。彼らの練習が終わったところで、何人かの社員が帰りだしたので、ぼくも一緒に退社しようとする。するとバッグの紐が何かに引っかかってしまい、なかなか外に出られない。
 トイレへ行く。いや、昨日までトイレだった部屋というべきだろうか。トイレのはずなのに、便器がすべてなくなっているのだ。天井から床まで壁一面が大きなガラス窓になっていて、カーテンが中途半端に開けられている。下の舗道では女性がこちらを見上げている。カーテンを引いて身を隠しながら、小用をしようとする。その瞬間、ドアを開けて、暗い顔をした男たちが三人、室内に入ってくる。「まずい」と思うが、もう止められないので、彼らは幻覚だと思い込むことにする。

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