3月30日の夢(大蛇)

 都会の真ん中に白とチョコレート色のツートンカラーになった、雪の塊のような小山ができたいる。ぼくは好奇心が出て、こっそり一人でその小山に登る。すると、後から子犬を連れた男性が登ってきた。ぼくは恥ずかしいところを見られたような気がして、引き返そうかと思うが、どうも彼もこの小山の感触を楽しんでいるだけらしい。二人の降りていこうとする方角の地面に、灰色のブキミな色の物体が見える。あれは巨大な蛇の体の一部ではないだろうか。ぼくは彼に危険を知らせようと「蛇だ!」と叫ぶが、彼は構わずそちらへ降りていってしまう。ぼくはパニックになり、後ろも見ずに一目散に反対側へ駆け下りる。背後から男性の「うわあ、蛇だ!」「呑み込まれる!」という悲鳴が聞こえるが、それもトンネルの中で反響するようなくぐもった響きに変わる。大蛇の体内に既に取り込まれてしまったのだろう。だが、ぼくの降りようとしている地面にも、さっきのやつよりは小柄だが、明らかに大蛇と分かるものが流れるように地面を這うのが見える。

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