8月2日の夢(新幹線で取材)

 ピアノレスナーの取材をすることになる。もうとっくに退職したはずなのに、なぜぼくはこんなことをしているのだろう。しかも、ここは疾走する新幹線の車内だ。相手は2人の若い女性で、1人がレスナー、もう1人はその助手だという。ぼくはまだ挨拶もしていないことに気づき、名刺を探すが、ポケットから出てくるのは汚れたり、水に塗れたものばかり。どうしても1枚しかまともな名刺は見つからない。
 新幹線はスピードを出しているためか、大揺れに揺れる。だが、有難いことに、レスナーは予めインタビューの答えをメモ書きしてくれていた。これをコピーさせてもらい、アレンジすればぼくの取材は完了したことになる。しかし、うっかりしてカメラマンの手配を忘れていた。カメラマンの派遣を、同僚である詩人のN氏に頼む。彼は携帯電話に記憶されている暗証番号がもし変わっていたらどうしようと、しきりに不安がる。
 ぼくは列車の各号車に散らばってしまった取材資料を回収しながら前方の車両に向かう。ついに先頭車両に着いた。そこにある資料を手に取ろうとすると、今は社長になっている後輩のUくんが「あっ、それはぼくのものですよ」と言う。しかし、その間にもいろんな袋からさらに多くの資料がこぼれ出してしまい、ますます収拾がつかなくなっていく。

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