9月16日の夢(左右の長さが違う足)

 修学旅行で四国へ行く。バスで東京へ戻ろうとすると、引率の教師だろうか、シルクハットに黒い燕尾服の男が「忘れ物をしたから取りに帰る」とホテルに引き返す。とほほ・・。これでは今日中に帰れそうにない。
 最後にお別れパーティーをする。あんなに沢山仲間がいたのに、参加者は男性四人だけだ。なんともわびしい。とにかく料理を食べようと、紙の取り皿を手にする。すると、どれも使い古しで、食べ物の残りかすがついている。「使わない方がいいですよ」と横から老人が訳知り顔に言う。そこで、取り皿を使わず、テーブルの大皿料理を手で直接つかんで食べる。
 このホテルのオーナーでデザイナーでもある老人について、そのマネージャーらしい男と話す。いつのまにかぼくはもう高校生ではなく、一人前の社会人だ。「いやあ、我々は世界が狭くて、ああいうデザイナーのような方とは最もつきあいが遠いのですよ」と、ぼくはお世辞を言う。相手はこびとで、突然床にうずくまるとどう見ても一匹の黒犬である。異界の存在なのだろう。ところが、ぼく自身もどうやらまともではない。右足が妙に長くて、左足が妙に短いのだ。

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