11月16日の夢(死者の棲むリゾート地)

 妻といっしょに箱根山中の別荘に到着。早速家具の整理など、室内を片付けていると、うっかりしてズボンのお尻に真っ黒な泥をつけてしまった。白い蛆のような虫も泥に交じっていて、気持ち悪い。妻に洗濯してもらおうとするが、着替えもないし、そんな汚いものは洗えないと言われてしまう。そこへ二人の中年の男が陽気にはしゃぎながら遊びに来た。話しているうちに、はっと気がつく。どこかで見た顔だと思ったが、この二人はS社で働いていたときの上司、NとМだ。Мの方は分からないが、Nはとっくに癌で死んだはずだ。ぼくの家族を除けば、このリゾート地で親しく付き合っているのはみんな死者で、ここは死の国なのだと直観する。
 会社の同僚たちとぼくは一緒にここに滞在している。道路を横断しようとすると、遠くからものすごい轟音を響かせて巨大なトラックがやってきて、ぼくはもう少しで轢かれそうになる。みんなが集まっているところへ戻ろうとすると、同僚の1人の声が聞こえ、思わず足を止める。「しーっ! 一色さんが見ているぞ」。彼らは会社が用意した弁当をぼくに隠れてこっそり食べていて、ぼくだけは弁当がないのだ。ぼくはそ知らぬ顔をして回れ右をし、見世物小屋に入っていく。いろいろなお店がある。ある店では昔話の世界が人形たちで再現されている。金太郎や桃太郎の巨大な人形があり、親子連れが楽しそうにはしゃいでいる。しかし、人形はみな不自然に大きくて、あまりにも不気味だ。

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