12月19日の夢(俳優犬)

 劇団を作った。公演のため、俳優として水泳部の男性にも出演を依頼した。最初の打ち合わせのとき、待ち合わせに失敗したので、二回目は間違いのないよう、図書館の一番上のフロアで仲間の女性とともにエレベーターの前で彼を待っている。しかし、ずうっと立っているのに、定刻を過ぎても彼は現れない。周りの閲覧室は男女の学生たちでいっぱいだ。
 ぼくは女性に「ちょっと見てくるね」と言って、外へ出ようとする。すると、見覚えのある男性とすれ違う。「もしかしたら水泳部の方ですか」と声をかけると「そうですよ」との答。やっと巡り合えた。
 ぼくは彼を連れて戻り、「テーブルに向いた椅子にどうぞ」と着席を促すが、彼はその席を固辞して、壁際の女性の隣の椅子に座る。ぼくだけが机に向いた椅子に座る形となったので、ぼくは自分の椅子を彼らの方に向けかえる。かたわらには茶色のふさふさした毛並みの大きな俳優犬が座っていて、ぼくのコートを爪でひっかいている。いつもはそんな態度をしないのに、緊張しているのだろう。ぼくは犬に「よしよし、ジェリー。ぼくのコートをぼろぼろにしてはダメだよ」と語りかけながら、撫でてやる。

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