3月2日の夢(エジプトにて)

 エジプトに修学旅行か何かで滞在している。急にホテルの外で食事をすることになり、その前にトイレへ駈け込む。床に散らばっていた籐のスリッパをつっかけるが、右のスリッパはかなりくたびれた感じだ。外出前だからさぞかしトイレは混んでいると予想したが、意外にがらがらである。ただ、風が強いため、隣の人のおしっこがぼくにかかりそうだ。
 トイレへ行ったために、ぼくひとりだけ遅れてしまう。そこはナイル川の岸辺だが、両側も足元もコンクリートで固められていて、全く川は見えない。その両側に生徒たちがじっと立っている中を、ぼく一人だけがどんどん前進していく。途中に妻が腰を下ろしているので、思わず声をかけるが、返事がない。見ると、両手の指に緑のネイルをしている。妻にそっくりだが、別人かもしれない。ぼくは先へ行こうと急ぐが、どうも何かの儀式のために、みんなはじっと立っているらしい。動いてはいけないのかもしれないと、ぼくも立ち止まる。

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