6月19日の夢(地方取材)

 夕方6時過ぎ。会社で仕事をしていると、M専務にY社の仕事で急に高崎まで出張取材を依頼される。すぐに出かける準備をしていると、営業のM氏がやってきて、「今、忙しいの?」と聞く。どうやらぼくに別の仕事を頼みたいらしいが、そんな暇はない。それを察して、専務が「一色さんは今はとても無理だよ」と言ってくれたので、M氏はすごすごと引き下がった。
 出かける前にトイレへ行くと、女性詩人のNさんが自分のバッグをトイレのドアノブに巻き付け、入れないようにしてから、「ちょっと待って。まだ連絡がないの」と言う。やはりぼくを行かせないで、別の仕事を頼みたいのだろう。ぼくはトイレをあきらめ、「とても2つの仕事をいっしょには無理だよ」と答え、強引に出張へ出かける。
 高崎の西武デパートへ着いた。壁面に大量の生野菜が埋め込まれて、その新鮮さがこのデパートの「売り」になっている。ぼくは店長へのインタビューを無事に終え、さて写真を撮ろうとするが、もう夕方なので光量が弱く、ピントも合わないし、シャッターも下りない。困っていると、窮状を察したのか西武の女性社員が「この明るさでシャッターが下りないなら、写真は無理でしょう。その場合はうちの社で撮った写真をお貸しします」と言ってくれる。
 安心したのが災いして、ぼくは取材現場へリュックサックを置き忘れてきてしまった。青くなって、走って取りに戻る。もうないとあきらめかけていたのだが、舗道にちゃんとそのまま置かれていた。ほっと胸を撫で下ろす。

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