7月6日の夢(大島弓子の本)

 小学校の講堂のような場所が仕切られて、オフィスになっている。天井のないテレビドラマのセットみたいだ。そのオフィスの外(といっても講堂の中)を歩いていると、ぼくに電話がかかっているのが聞こえた。ぼくは大声で「はーい、はーい」と叫び、中に駆け込む。
 電話に出ると、若い男の声で「大島弓子の本を先着順50名様にプレゼントと書いてあったので、電話しました」と言う。確かに雑誌にそう書いたのはぼくだが、実は大島弓子の本など在庫していない。オフィスの同僚の棚に一冊だけあるのを見て、どうせ誰も応募してこないだろうと多寡をくくって書いたのだ。ぼくが口ごもっているうち、男は怒って電話を切ってしまった。念のためあの本は今もあの棚にあるだろうかと見に行くが、その棚の前に同僚が座っているので、確かめることができない。

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