8月19日の夢(雪山)

 海外アーティストの演劇公演の取材に行く。会場は雪山にあるホテルだ。少し離れて見守っていると、S社のFさんが読者を案内してやってきた。Fさんは演劇に詳しく、評論活動もしているのだが、今日は編集者としてみんなの後ろからにこにこと見守っている。彼らの姿が消えてから、ぼくは雪の上を歩いて、ホテルに近づく。雪はそこここに丸いお椀のようにうず高く積もっているが、少しも冷たさを感じさせない。そこへ一人の男性が現れ、雪の上を歩き、ホテルへ窓から入れないものかと、サッシをガタガタと揺らしている。なんて横着なやつだ、と思う。

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