11月5日の夢(学校の孤独)

 学校の廊下を歩きながら、窓から教室の中を覗く。教室はみんな小型で狭く、中にいるのは男子ばかりで、ぎゅう詰めである。がやがやとうるさい。こないだクラス替えがあったばかりなのだが、ぼくは一体どのクラスになったんだろう、と考えるがわからない。5つほどクラスがある中で、前の方ではない。4組か5組である気がする。その一番右端にある5組の教室を覗くと、担任の教師は外国人であった。
 知り合いの若い女性詩人Mがうろたえた様子で部屋に入ってくる。見ると顔にベージュ色の絵の具のようなものが点々とついている。拭いてあげようとするが、彼女は鏡で自分の顔を覗き込みながら、「それどころじゃないんです。お父さんが30万の借金をしてしまい、大変なんです」と言って、ぼくに顔を触らせようとしない。

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