4月8日の夢(トイレの中で打ちあわせ)

 会社のスタッフ3人で、ある大企業に売り込みに行く。ぼくがチーフでほかに女性と男性が1人ずつの3人のチームだ。大企業の担当者は忙しいらしく、ぼくらは彼らを待つために、学校の運動場のように広い庭の真ん中にある地下室へ階段を降りていく。そこはトイレなのだが、大きな大理石のテーブルが据えられ、十分打ちあわせができるスペースが確保されている。さすが大企業だ。
 やがて3人のいかにもエリート社員という感じの中年の男性たちがやってきた。一人はメガネをかけていて、とても温厚そうだ。ぼくは名刺を出そうとするが、デザインは確かにぼくの名刺なのに、一つ残らずぼくではない別の名前になっている。一瞬躊躇するが、どうせ相手はぼくの名前を知らないのだからと、にこやかに偽の名前の名刺を渡す。かんじんのカタログも忘れてきてしまったが、たまたまY社の管楽器カタログがあったので、それを開き、企業紹介のページを見せて、「Y社はこのようにさまざまな分野の製品を扱っています。きっと御社にもふさわしい商品が見つかると思います」と口から出まかせのセールストークを言う。どうせこの企業が発注をしてくれるわけはないのだから、これでいいのだと思う。

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