4月9日の夢(川向うは墓場)

 ぼくは自宅で父と二人暮らしをしている。今日はぼくの劇団の公演があるので、出かける準備をしていると、父が「早く出かけないと、戻ってこれないよ」と言う。電車に乗って出かけたものの、それはどういう意味なのだろう、と考える。てっきり父はあとからぼくの公演に間に合うよう、追いかけてくるものと思っていたが、どうも一度家に戻って自分を迎えに来いということらしい。今は公演2時間前だが、一度自宅に戻るのは無理そうだ。
 早稲田に着き、大熊講堂を目指して歩きながら、「しまった。今日は慶応で公演するのだった」と間違いに気づく。再び、電車に乗って、日吉で降りる。川の向こうに渡る道を探す。小さな路地に入っていくと、川に出た。浅い川には少年たちが入って遊んでいる。こちら側は昼間なのに、川向うは夜だ。しかも一面に墓地が広がっていて、月明かりにぼうっと光っている。橋を探すが見当たらない。しかたなく別の道を探そうと引き返す。とても父を迎えに行けそうにないので、携帯で連絡をとろうと思ったが、ぼくの携帯には父の携帯が登録されていない。固定電話にかけようとするが、何度も指がすべって他の人に電話がつながってしまう。

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