6月2日の夢(止まらないバス)

 鍾乳洞の中が駅舎になっている。地面は水浸しで、びちゃびちゃと汚い。ぼくはそこに立小便をする。水たまりの上を素足で歩くのはいやだ。ちょうどスリッパが落ちている。一つは大きく、一つは小さい。これはノムラさんのものだと思うが、とりあえずはいてみる。電車がちょうど到着したらしく、プラットフォームのある岩壁の向こうから若い女性が二人、水たまりに今にも落ちそうにして、歩いてくる。ぼくも歩いていくが、それはここで立小便をしたのをさとられたくないためだ。二人が歩き去って見えなくなると、回れ右して戻り、洞窟の外に出る。そこにはバスが待っている。降りる駅が近づいてきた。ぼくも他の乗客たちも一斉に降車ボタンを押すが、運転手は押し黙ってバスを疾走し続けさせる。バスは止まってくれるだろうか。

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