7月2日の夢(押入れの中のO氏)

 編集委員のN氏が某詩人団体の月めくりカレンダーを作った。それを複写して簡略化したものを、S誌の広告として掲載したいと言ってきた。部屋の壁に、そのカレンダーがべたべたと幾つも貼ってあり、鉛筆で簡略化するために割愛するところ、残すところがチェックしてある。カレンダーと一緒にN氏のフォーマルなスーツやカジュアルなジャケットも壁いっぱいに沢山つりさげられている。
 突然、編集委員のO氏が「ちょっとちょっと」とぼくを呼び、隣室の押入れの下段に潜りこんだ。彼は巨体なので、まるで頭隠して尻隠さずの状態だ。ぼくは彼に「服を汚しちゃったんでしょ」と、子供に尋ねるようにして声をかける。彼は「そうなんだよ。Nさんから服を借りたいんだ」と答える。ぼくは「いや、ぼくも汚しちゃったんだよ」と言って、彼を慰める。それはそうと、もう夕方の5時だ。銀座のヤマハに6時に行って、そのまま直帰したいと思う。

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