9月23日の夢(透明なドア)

 どこかの知らない街に取材に来た。取材対象の人物を囲んでいる記者たちは、ぼく以外はみんな顔見知りらしい。
 取材の途中で、ぼくはもう帰ろうという思いが強くなった。実はさっきも帰りたくて、駅のホームで電車に乗ろうとしたのだ。けれど、電車には透明ガラスのドアが閉まっていて、ぼくを乗せてくれなかったのだ。
 また、ぼくは駅のホームに走って行く。ホームの両側に電車がいて、ぼくが乗るのはどちらなのか、分からない。そこで躊躇したのが命取りになった。慌てて、一方の電車に走り込もうとするが、やはりそこには透明なガラスドアが閉まっていた。泣きたくなる。
 しかたなく、元の取材場所に戻る。誰かがぼくを「ここで待ちなさい」と言って、ある場所へ連れて行く。そこからは遠く、沢山のオットセイの群が見える。頭上を見上げると、少し変わった桜の花が見えた。ここは沖縄なのだろうか、と思う。

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