11月8日の夢(時計で相撲判定)

 丸い掛け時計を行事や審判たちが食い入るように見つめている。微妙な勝負を時計が判定してくれるらしい。ちっとも結論が出ないので、後ろからぼくが「長い針の方が少し後から動きましたよ」と言うが、相手にしてもらえない。みんながまだ延々と時計を見つめているので、「いっそ三つの針を別々に動かしたら?」と提案してみる。「そんなことしたら時計が壊れてしまう」と審判長が言う。
 会社で原発推進の制作物のためにイラストを描いてくれるイラストレーターと打ち合わせをし、その作品を持ってプレゼンに行く。しかし、原発会社の若い担当者はいろいろとクレームをつけてくる。しかたなく写真を撮りなおすことにする。米軍か自衛隊の基地の周りの金網に一か所、長方形に内側に凹んだ部分がある。そこに三人の男女が何か文字を書いた紙を手に、にこやかに並んでいるところを撮影する。ぼくが自分のデジカメで撮るつもりだったが、大きなカメラを持った本職のカメラマンも撮影している。
 仕事で何か不都合が生じたらしく、ぼくは会社にとって返し、黒のマジックを探すが見つからない。他の同僚たちは弁当を食べ出した。時計を見ると、十二時を回っている。「もうこんな時間か」とぼくは呟き、文房具置き場にマジックを探しに行く。しかし、そこには新人の若い男がデスクを構えて座っていて、やはり黒のマジックは見つからない。

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