8月13日の夢(カウンター式山手線)

 山手線で早稲田にある会社に出社しようとして、新宿駅のホームの雑踏を歩く。するとホームに昔の女友達のTがマネージャーと一緒に立っている。なにげない挨拶の言葉を交わし、2人をそこに残してぼくは山手線のホームに向かう。だが、ちょうど電車が出て行ったばかりだ。次の電車を待つが、なかなかやってこない。隣にいた女性が「このホームからはどうも当分山手線は発車しないみたいです。別のホームに来るらしいですよ」と言う。そこでさっきTのいた場所をもう一度通って、別のホームへ移動するが、もちろん彼女の姿はない。
 山手線が入ってきた。山手線はすべての車両がカウンター席になっている。片側がバーのカウンターのような長いテーブルで、そこに向かって三つ単位で席が並んでいる。カーブしたホームを前へ前へと進むが、なかなか空席がない。ようやく見つけて、座ることができた。隣は若い男女のカップルだ。すぐに女は車室から出て、トイレに入った。暫くしてそこから大声で男を呼ぶ声が聞こえる。どうやらドアが開かず、トイレから出られなくなったらしい。
 早稲田に着いた。駅を降り、会社に向かおうとするが、そこは全く見知らない場所である。道端にある地図の看板を見ると、なんとここは愛知県にある早稲田だった。
 自宅で洗い物をしていると、妻が「地震よ」と言う。「えっ」と振り向いたとたん、床が揺れ出した。懸命に前進し、テレビや本棚を揺れから守ろうとするが、その手前にある間仕切りの障子が倒れてしまう。本棚が二つ崩れたが、思ったほどの被害ではない。外に出ると、そこは「自動搬入工場」という看板のかかった建物で、中から従業員たちが茫然とした表情で外へ避難してきた。

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