3月6日の夢(メンチカツ)

 若い男の運転する軽トラックの荷台に、ぼくは数人の男たちと一緒に乗っている。その一人は自民党の高村副総裁の顔をしているが、彼は最近ぼくらの労働組合に入ったばかりの、気のいい男である。話しながら、ぼくらは紙袋に入った食糧を分け合って食べる。空がきれいだ、と皆は言う。だが、ぼくには空にはガラスかプラスティックの透明板が何枚もはめられて、しかもそれが汚れているように見える。他の男たちにはただのよく晴れた青空しか見えないらしい。
 気がつくと、ぼくらは鉄道線路の上に椅子を置いて座っている。ほかの男たちはレールと同じ向きに座っているが、ぼくの椅子だけがレールからはみ出して横向きに置かれている。皆、白い紙を巻いて筒状にした中の食糧を黙々と食べる。空中に棚があり、ぼくはそこから袋を取り下ろそうとして、線路の上に落としてしまう。袋から二つメンチカツがこぼれ落ちたが、ぼくは黙っている。ぼくは重ね着していた服を二枚脱ぐ。その一つの白いセーターはケチャップやソースで、赤や黒に汚れている。洗濯しなくてはいけないので、怒られるなと思う。

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