11月20日の夢(教室オフィス)

 学校の教室のように見えるが、ここは会社のオフィスだ。教卓には担任の教師が立っている。生徒の席には詩人の荒川洋治氏もいる。だから、ここはオフィスなのだ。だけど、ぼくはこの教室には間違って入ってしまったらしい。ぼくのクラスは二つの教室に分かれていて、ぼくはもう一つの教室のメンバーのはずだから。ぼくはデスクの周りの荷物をまとめ、そっと出て行こうとする。と、床に古い上着が落ちているのに気づく。男物なのに女性の名前が記されたタグが付いている。これはぼくのものではない。もう一つ、セメントに汚れた上着があり、これはぼくのもののようだ。廊下に出て、改めて眺めてみる。こちらにもタグが付いており、いろいろな人の名前が書かれている。やはりぼくのものではないようだ。一番後ろのドアをそっと開けて、ぼくは上着を教室にこっそり返却する。

カテゴリー: パーマリンク