7月31日の夢(中国)

 中国の劇場で仲間たちと芝居を観ている。昼休みになった。一人劇場を離れて、食堂でランチをとる。ロビーに戻ると女性が「今日はあなたと食事する」と言って、自分のお弁当を開ける。他のメンバーは客席で食事をしているようだ。なんだ。そんなことなら、ぼくも劇場でランチをとればよかったと思う。
 午後の部が始まる前に、トイレに行こうとする。ロビーから劇場へ行く細い通路の左側に、男女のトイレのマークが見える。だが、トイレのドアはとても狭くて、トイレに入ることのできないまま劇場に出てしまった。反転して、再度ロビーに出る通路を探す。多分、ここだろうと思う壁の一部を押すと、ドアが開き、さっきよりさらに細い通路に体を押し込むことができた。だが、この通路にはトイレはなく、劇場の外に出てしまった。
 一人で外を歩いていると、突然サイレンが鳴り渡る。演習だろうか。中年の中国兵がぼくを誰何し、「止まれ!」と命令する。日本人だと答えると、彼はぼくに銃を向け、大きなボールを渡し、「日本人ならおまえの肌でこの球を磨け」と言う。戸惑いながら、ボールを受け取ると、別の日本人が訳知り顔ににやにやしながら近づいてきた。彼も同じボールを持っている。「左手は中国では穢れた手とみなされる。だから右手で磨くんだ」と教えてくれる。弾力のあるボールはまるで女の乳房のように、手にまといつく。

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