8月16日の夢(テスター)

 会社の実験室で新型のテスターにビデオテープのようなものをセットして測定している。同僚たちが見学に近寄ってくる。ビデオテープのようなものからは、今では希少価値の35mmフィルムがはみだしている。当然ながらとてもレアなものに違いない。同僚が「見せて」と言うので、わざわざテスターから取り出して自慢する。
 女友達が外に来ていて、ぼくは彼女に有名アニメーターの書き損じのスケッチをいくつか渡すことになっている。いずれも厚めの画用紙にトレぺをかけたものだが、中にはこれはあんまりではないかと思うものがあり、そのうち3枚を表で待っている彼女のもとへ、確認のために見せに行く。1枚はトレぺに絵具ではなく、犬の糞が付いているように見えるもの。もう1枚はアニメーターのものではなく、ぼく自身が描いたもの。最後の1枚はそもそも絵そのものが描かれていない、不完全なものである。地面にしゃがんでいた女友達は意外にもそれらを受け取ってとても喜び、「これもあれも下さい」と言う。
 市街を歩いていて、自分の着ているピンクのシャツに黒いうんちが付いているのに気がつく。きれいな服だが、しかたなく脱ぐと、もう1枚にも付いているので、それも脱ぐ。それでもぼくはまだ2枚の美しいピンクのシャツを着ている。これで十分じゃないかとぼくは思う。周りは渋谷のような近代的な、とても賑やかな交差点である。

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