8月23日の夢(暗殺列車)

 今は戦前である。ぼくら男女数名からなるグループは、豪華列車に乗って成功の見込みのない暗殺を実行するために、現場へ向かうところだ。ホームに列車が滑り込み、同志たちが次々乗り込む。だが、ぼくだけが切符を忘れてきた。でも幸いにして改札もなく、車掌にも見とがめられることがない。列車の窓から巨大な高層ビルや軍艦の停泊する港の風景が見える。夜空にはぼくらの前途を祝うように、星々が華麗な天体ショーを繰り広げて、夢のような美しさだ。

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