11月3日の夢(母校へ進軍)

 5、6人の仲間たちと名古屋にある母校の東海高校に向けて進軍している。そこに敵が立てこもっているからだ。しかし、名古屋の中心街は賑やかで、戦争を連想させるものなど一つもない。
 ぼくは東海高校はこの広い通りに面してあると思っていたが、それは思い違いで、ここから右手の奥に入った市街にあるようだ。ぼくの合図でみんな右手に向かうが、そこには道路はなく、川に行く手を阻まれてしまう。後ろにいた男が手を振って、左へ戻ろうとする。だが、先頭を行く男が「いや、川で濡れた方が相手に恐怖を与えられる」と言い、ぼくらは川に向かう。男に続いて、水面に降りようとするが、青い水面までは垂直の崖になっていて、とても降りられそうにない。漁師たちが軽々と水面に降りていくのを見ながら、ぼくは途方に暮れる。
 同じ仲間たちと電車に乗る。男たちの乗った左の車両は満員だ。だが、ぼくと女友達の乗った右の車両はがらがらで、ぼくらはゆったりとベンチ式のシートに座ることができた。
 ぼくはトイレに行きたくなり、一人で電車を降り、駅裏の迷宮のような裏町に入っていく。迷宮は海の底の竜宮のような怪しい極彩色の世界で、おばあさんが一人店番をしている。その一角に小さな鍾乳洞のような窪みがあり、男性用の便器が一つだけある。そこで用を足そうかと思うが、思い直してさらに奥へ進む。
 ちょうど入った店に便器があった。だが、ここは夢の中だ。ここでしてはいけない、と思う。目を覚まして、外へ出なくては。ぼくは店から外へ出る。いや、これもまだ夢の中だ。ぼくは地面に自分の体を打ち付け、転がり廻りながらなんとか目を覚まそうと七転八倒する。

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