12月15日の夢(音楽家たち)

 ピアニストのМ・Rさんが女性マネージャーと電車で公演地に向かっている。途中駅でマネージャーがホームに降り、飲食する。ところが彼女を乗せずに電車が発車してしまった。ピアニストは今日の公演をキャンセルして、帰ることにした。
 ステージで老いたミュージシャンが講演をしている。突然「ああ、明日の今頃は……」と歌い出したので、それが財津和夫だと分かった。聴衆は手拍子を打ちながら、唱和していたが、すぐにやめてしまう。最後にもう一曲歌い始めるが、誰もその曲を知らず、唱和できない。聴衆が誰もその曲を知らないことに、財津自身ショックを受ける。
 そういえば今日は編集部に出社する日だった。行ってみると、若い男性詩人がぼくを待っている。木の階段を登って、彼と会い、遅刻したことを詫びる。彼は原稿をぼくに見せ、これを詩集にしたいという。お世辞にも上手な詩ではないので、また別の機会に見せてもらうことにする。彼は本職はポピュラー・ピアニストだという。
 時間が余ったので、二階で本を読んでいる。何か忘れていることに気づく。そうだ、今日は原稿の依頼状を書く日だった。だが、用意してくるのを忘れていた。慌てて、専務に謝罪する。

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