12月27日の夢(これからが勝負)

 ぼくは学校の生徒で、ボーイスカウトのような制服を着ている。だが、生徒たちはさまざまな年齢で、ホグワーツ魔法学校のような職能訓練校であるらしい。みんなでバスに乗り、これから学校へ帰るところだ。ぼくの二列ほど後ろの席に、中年後期の美しい女性がいて、ぼくにお茶の葉をプレゼントしてくれると言う。よく見ると、顔には小じわが目立つが、以前は有名女優だったらしい。だが、彼女は姿を消してしまい、バスが学校に着く頃になっても戻ってくる気配がない。がっかりしていると、後ろからもっと若い女性がやってきて、「お茶の話をしていた人は?」と言うので、「ぼくです」と手を上げると、黙って事務的に薄い封筒に入ったお茶の葉を手渡してくれる。
 学校に着いた。古い木造の校舎はニスでぴかぴか輝いているが、外の光が入らずに暗い。生徒たちはクラスごとに三つのホールに分かれ、三方に散っていく。だが、ぼくは自分がどのホールに行けばいいのか分からず、まごまごしていると、みんなに「北へ行け」と言われる。
 北のホールもにすに輝く木造の立派なホールだ。入り口で「本当にぼくはここでいいのか」と尋ねると、後ろから来た男が肩をぽんと叩き、「みんなの顔も人数も合っているから、確かにここだ」と断言する。ぼくは彼の顔に見覚えがないのだが……。
 ホールで担任の話を聞いた後、解散になる。だが、一人の若い女性が「あたしは帰る家がない」と言う。男子の生徒たちが「いや、大丈夫だよ。彼女の近くに住んでいる人は?」と言う。若い人から年配の髭面の外国人まで、沢山の男たちが手を上げる。そして、みんなで彼女を守って、家まで送っていくと言ってくれる。
 さて、ぼくはまたバスに乗り、仲間たちと競技場に出発だ。これからとても大事な試合に出るのだ。さあ、勝負はこれからだと思う。窓から山々に囲まれた青いダム湖の水面が見える。

カテゴリー: パーマリンク