6月19日の夢(もう一つの鎌倉駅)

 鎌倉駅から電車に乗って、帰ろうとしている。ホームで電車を待つが、なかなか乗るはずの電車が来ない。ふと見ると、ホームの先にもう一つのホームがあり、そこにぼくの乗りたい電車が来るようだ。そちらへ移動しようとすると、ホームの先端にデーモン小暮閣下が人形のように座っている。通り道なので、しかたなく閣下の頭を踏んで通る。
 電車に乗ると、車内では閣下の作った実験映画が映写されている。汚い壁に取り付けられた壊れかけた金属の箱の中から、液体がちょろちょろと流れ出す映像だ。ぼくにはそれがおしっこのように見えたので、「なんだか淫靡だね」と呟く。ぼくの発言に乗客たちが笑う。ぼくはベンチ式のシートに腰を下ろす。この電車は新幹線のはずなのに、車内はぼろぼろで、がらがらである。

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