10月14日の夢(お湯で編集)

 アパートの六畳間でぼくは若い男女二人と編集の仕事をしている。どうやらぼく以外の二人は恋人どうしらしい。ぼくはそれを承知の上で、取材に必要な資料を手際よく作っていく。まず熱いお湯を薬缶からひょうたん型の徳利に注ぐ。お湯が足りないかと思ったが、意外に徳利の口元まですぐにいっぱいになったので、機嫌よく徳利に蓋をする。赤さびの交じる濁ったお湯である。次に本棚の下段に差し込まれたファイルにお湯を注ぐ。隣にとても大事なファイルがあるので、それを濡らさないかが心配だ。ぼくたちは詩人の故秋谷豊さんの本の編集をしているらしい。

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