5月2日の夢(6時5分前)

 女性ピアニストの知人のオフィスにいる。奥の壁際のデスクにこちらを向いて彼女が座っており、ぼくと彼女の間に一人の男性がいる。6時から彼女は健康診断に行くのだが、ぼくも同じ時間に行くことを彼女は知らない。ぼくは席を立ち、「この後、またお会いしますよ」と言うが、彼女は怪訝な顔。時計を見ると6時5分前だ。
 外へ出ると、いつのまにか女友達と一緒になった。だが、ぼくは6時から健康診断なので、彼女を原宿駅前まで送り、そこで別れようとする。ぼくは「開演6時」と書いてあるライブのチケットを彼女に見せるが、彼女は「私も一緒に行きたい」と言う。「もしかして入れないかもしれないよ」とぼくはためらうが、「それでもいい」と積極的だ。それならもう6時5分前だから急がなくてはいけない。狭い道路の左車線を車が二台停車してふさいでいる。空いている右車線を対向車が何台も高速で通り過ぎ、なかなかそこを通ることができない。ようやく難所を通過して、ぼくらはロビーのテーブルにつく。ぼくの手にはライブのプログラムを兼ねたタブロイド判の小冊子がある。スペースを巧みに活かした瀟洒なデザインが素敵だ。ぼくが「ぎっしり詰めずに余白を活かしたこういうデザインもいいね」と言うと、彼女も頬を寄せて覗き込んでくる。時計を見ると、まだやっぱり6時5分前だ。

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