5月18日の夢(地下に通じる穴)

 見知らぬ少女と雪国を旅している。どうやら北海道らしい。雪の降り積もった街に出て、真っ白な雪原を少女と走る。走るというより、ほとんど滑っている感じだ。だが、足の裏が冷たい。「靴下に穴があいているのかもしれない。いや、あいてなくても、そんな気がするだけかもしれないけれど」とぼくは少女に言う。
 建物の中に入り、窓の外を眺める。北海道のはずなのに、周囲は熱帯のジャングルだ。ぼくらはターザンの砦のような場所にいるらしい。室内を見回すと、中はしゃれたブックカフェのようで、数人の女性が働いている。床には穴があいていて、地下に通じる深い階段が見える。地下室には詩人のA氏がいて、何かをそこで発見したようだ。ぼくは彼が着ている雨合羽は自分のものだと一瞬思うが、よく見るとそうではなかった。地下室に一つだけぼくの入れたものがあるので、ぼくはそれを取る。
 建物から出て、また雪原の街を通る。ぼくの靴下は片方が既に脱げてしまっている。さっきまでいたあの場所が何者かに攻撃されようとしていることをぼくは感じる。

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