9月27日の夢(襤褸の服)

 会社で安価な服を斡旋してくれたので、とてもいい買い物をしたと思い、早速それを着て仕事をする。ところが夕方、なんだかすうすうする。安い服は見かけこそちゃんとしていたのに、一日もたずにあちこちが破れ、お尻やお腹、肩などが露出してしまっているのだ。慌てて、残っている部分を首のあたりで結んで、これ以上肌が露出しないようにする。そして、同僚や社長に気がつかれないよう、挨拶もしないで退社する。社長はD社の女性社長。二人の同僚は編集委員のNとOだ。同僚は二人で話に夢中だし、社長は右隣りの店舗へ行って、娘二人とはしゃいでいる。ぼくらの会社も道路に面した店舗で、床にはオートバイの部品のようなものが足の踏み場もなく散らばっている。
 外に出て、右に折れる。その道は昔、ぼくが名古屋の東海高校に通っていた頃の通学路である。地下鉄に乗ると、襤褸服に身を包んだぼくは怪しまれるだろう。この道をまっすぐ行けば、バスの走る桜通りに出るはずだ。でも、バスで吊革につかまれば、目の前の座席の客に浮浪者と思われるかもしれない。いっそ、タクシーを拾って帰る方がいいだろうか。

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