12月22日の夢(千客万来)

 大相撲名古屋場所の会場である体育館に取材に来ている。会場の外でインド人の青年がぼくに話しかけてくる。とても日本語が上手なのは、彼が外国出身の元力士であるかららしい。そこは体育館裏の野原だが、入り口の向こうに土俵や観客席が見える。体育館は天井近くまで升席が組まれているが、意外に狭い。青年は自社製品の広告をトラックの車体に掲示したいので、その制作を請け負ってほしいと言い、製品の写真や資料をぼくにくれる。
 打ち合わせを終えて会場に入ると、もう相撲は終わってしまっている。驚いたことに観客席はすっかり取り払われている。いつのまに作業をしたのだろう?
 会社へ戻ろうとすると、美しい外国人女性が現れ、やはりぼくに仕事をくれる。彼女は突然お風呂のようなプールに飛び込んで、自分の泳ぎの上手さをアピールする。それが彼女のプレゼンのやりかたらしい。
 外に出ると、街はクリスマスだ。会社に戻り、インド人の青年にもらった製品の模型を吊るす場所を探す。仕事がこんなに沢山入ったことを上司に報告しなければいけないが、ぼくの上司という存在はそもそもいるのだろうか? ふと見ると、オフィスの一番奥の同僚たちに隠れる位置に、課長がデスクに座っているのに気づく。ぼくが一番最初に就職したA電器という会社の販促課長だった人だ。早速報告しようと思うが、5時を回ったところで早々に退社してしまったらしく、デスクはライトが消えて真っ暗だ。

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