4月5日の夢(空飛ぶ整備士)

 飛行機の操縦室に乗っている。ブレーキの利きが良くないと操縦士が言う。つなぎの服を着た若い整備士が命綱を巻いて機外に出る。まるで凧のように空中を舞いながら、手で指示を送る彼の活躍で、飛行機は無事に着陸することができた。
 地上でぼくたちは彼のために感謝のパーティーを開く。出席者の前にはそれぞれ和風のお膳が置いてあり、額が伏せてある。その額を表に返すと、そこに描かれているのは手のひらに血がついたモノクロの絵柄だ。これが彼への感謝のしるしなのだ。

カテゴリー: パーマリンク