4月29日の夢(バッタの首)

 トイレを探して道を歩いている。角にある家はいつも勝手にトイレを借りている家だ。今日もそのつもりで上がってみるが、リニューアル工事で大工さんたちが働いており、借りることができない。何食わぬ顔をして出てくると、見知らぬ男が「トイレがなくて残念でしたね」と揶揄の言葉をかけてくる。
 無視して畑の中の道を歩いていくと、畑の向こうから三十代くらいの主婦が、ぼくの側にいる別の主婦に向かって駆け寄ってくる。「バッタの首が二匹入っているの。おいしいよ」と手にした小鉢の中身を見せて言う。そこへ先ほどの男がまた現れ、黒土の地面を指差して「ここは二階か?」と尋ねる。ぼくに問われたのかと思って当惑するが、主婦に尋ねたのだった。男が主婦に「今日は友達として聞いてよ」と言うと、主婦は大喜びで「友達! 友達!」と叫んで、満面の笑みを見せる。

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