8月25日の夢(アシカの親子)

 助けを求める子供の声が聞こえるが、そこには四角い丘が崖のように立ちふさがっている。崖を回り込むと、細い小川がある。その中で数匹の真黒な体のアシカたちがばしゃばしゃと水を跳ね散らかして、苦しんでいる。全員同じ大きさだが、「お母さん!」と呼びかけられている一匹は、ほかのアシカの母親らしい。親子ともに時おりゲボッと口から真っ黒い水を吐き出している。目には見えない何かにとらえられているようで、その流れを親子は渡ることができないらしい。日本語で「助けてください」と子供のアシカがぼくに言う。母親は「いや、あの人はもう行ってしまうよ」と子供に言い聞かせる。しかし子供は「そんなことない。あの人はずっとここにいてくれるよ」と答える。ぼくは行きすぎかけていたが、すぐに地面に腰を下ろし、そばにいてあげるよと安心させる。

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