9月24日の夢(ピアノの日)

 パリに「ピアノの日」(実在しない)の取材に来ている。野外の目抜き通りでピアノが演奏される様子をカメラに収めようと歩道橋に上がる。その瞬間、市街に洪水が押し寄せ、大通りは一変して川のようになる。「ピアノの日」の行事は当然中止だ。一緒に取材していたフランス語のできる他社の女性記者が、外国語の話せないぼくを気遣うが、ぼくは彼女に「大丈夫だ」と答え、一人で取材を続ける。屋内で「ピアノの日」の行事が何か行われていないかと思い、手近なレストランに入ってみる。正装をした紳士淑女が災害などなかったかのように店内に集まっているが、そこにもピアノはなく、客たちも「ピアノの日」の話など全くしようとしないので、ぼくは途方に暮れる。

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