2月12日の夢(詐欺師チーム)

 チャイムが鳴った。今日の契約の相手が到着したのだ。正面ゲートもうまく開錠できた。そのゲートを抜け、何台もの高級車が横並びの隊列を組んで走り込んでくる。ロータリーを威嚇するようにぐるりと一周し、運動場のように広いエントランスから両側に緑の豊かな坂道を登ってくる。
 契約を祝うパーティーが始まった。賑やかな談笑の中で、本当に彼らはぼくたちがこの会社の経営陣を装う詐欺師チームであることに気づいていないのだろうか。

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