2月29日の夢(すべてはマンガだ)

 会社をサボりたいので風邪の診断書をもらおうとクリニックに向けて歩き出す。しかし、既に風邪の症状は治っているので、診断書を貰うのは無理だろう。それより以前勤めていた業界紙「印刷研究社」を訪ねて営業をかけた方がよいと思い、手土産に菓子折りを持ち、手近のバス停からバスに乗る。しかし、バスはJRの駅に行くには行くが、かなり遠くの駅に向かう。すぐそばのJR駅の隣駅に同社はあるのだから、JRに乗ればよかったなと思うが、もう遅い。
 印刷研究社に着いた。広い講堂のようながらんとした場所で、同社の社長はほかの来客と面談中だ。ぼくは持参した菓子折りを開けて面談の終わるのを待つ。だが、その話し合いを見ているうちに、すべてがお金で動いていく社会に嫌悪感がつのる。ぼくは菓子折りを再び閉じ、包装紙の上に「マンガ」と書いて、その場を立ち去る。すべてはマンガのように滑稽だと、ぼくには思えたからだ。

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