4月2日の夢(サンマ)

 大きな窓から日のさんさんと差し込むオフィスだが、教室のようでもある。若い男女の同僚たちとランチを食べているのだが、ぼくにはご飯の器しかなく、おかずの皿がない。白い皿がいくつも並ぶ中に、一つだけサンマが一匹載っている。きっとあれがぼくのお皿だろう。「それ、ぼくの…」と言うと、女性社員の一人が「あらあ残念。余っているなら、私が食べようと思っていたのに」と笑う。
 そのとたん、ぼくは自分がズボンをはいていないことに気づく。デスクの下からごそごそと新しいズボンや上着を出して身に着けるが、みんな原色の黄色でなんだか派手なものばかりだ。そういえばベルトが切れたので、古いズボンを脱いだのだったと思い出す。新しいベルトは編み編みのもので、なかなかかっこいい。ズボンもうまくはけて、意外におしゃれな自分に変身した。
 服を身に着け終わり、さあランチを食べようと思うと、さっきのサンマが見当たらない。みんな素知らぬ顔をしている。結局、食べ損なったみたいだ。

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