2月21日の夢(列車の中の家)

 ぼくの家は列車の車両の中にある。ぼくは掃除機で列車の床のゴミを吸い取ろうとしているが、すぐにゴミが詰まってしまう。「朝早くからやってるのに!」とぼくは怒って掃除機を放り出す。それを妻とその母が困った様子で見ている。
 ホームへ降りて、別の車両に移る。その車両の椅子には詩人のN氏が一人だけ座っており、座席の足元にはゴミのように資料が押し込まれている。ぼくが「それが必要だ」と言うと、N氏は黙って立ち去る。
 さらに別の車両に移る。それは新幹線のような大型の車両だ。床には一面にほこりや枯れ葉が溜まっており、ぼくはそれを大型掃除機で吸い取ろうとするが、やはり詰まってしまうので、ぼくはまた掃除機を放り出す。
 それなら箒と塵取りの方が役立ちそうだと思い、それを持って線路に降りる。線路は堆い土盛りの上を走っている。盛り土に母親と子供が座っており、その前にはゴミの山と塵取りが置かれている。子供はぼくの持っている塵取りを指さし、「あっ、7番目の塵取りだ! これで終わり!」と叫ぶ。ぼくは「いや、これは列車の中の塵取りだから違うよ」と言い、塵取りを持って引き返す。
 引き返したところはNHKホールのロビー。NHKホールはホールをはさんで大きなロビーと小さなロビーがあり、ぼくの出発したのは大きなロビーなのに、間違えて小さなロビーに戻ってきてしまった。そこでは詩人のN氏(先ほどのN氏とは別人)が携帯で電話をしている。真ん中に開演中のホールがあるので、向こう側のロビーには渡れない。外に出ると川が流れている。ぼくはその浅い川床に棒で夢日記を書くが、流れる水に文字はすぐ消されてしまいそうだ。

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