3月9日の夢(オリンピックが始まる)

 今日の午後三時からぼくの住む街でオリンピックが始まる。開会式をテレビで観るなど真っ平ごめんなのでバスに乗ってクリニックへ向かう。右側の窓から見えるのは、低層ビルの市街地で、いつもと変りない日常が広がっている。だが右側には建設工事中の背の低い白いフェンスが並び、その上から中が見えている。中は人工で造られたらしい川で、フェンスの手前には白いヘルメットをかぶった建設会社の社員たちが並んで立ち、通行人に案内をしている。
 ぼくもバスから降りたって、川を見る。川は浅くて、ほとんどの場所はくるぶしあたりしか水深がない。そこをたくさんの役者たちが江戸時代の庶民のような着物姿で行き交い、少し水深のある場所ではわざとらしく泳いだりしている。意図は分からないが、オリンピックにちなんだ街頭演劇みたいなものだろうか。川はぼくの手前で直角に左へカーブしている。

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