夜中に寝ていて、飛行機の爆音に起こされる。窓を開けると、轟音を立てて飛行機が右手前から飛来し、向かいの家の屋根に姿を消す。そしてUターンしたのか、今度は屋根の左から手前に飛んできて、我が家のすぐ傍に墜落した。
そういえば今夜はコンサートに招待されているのだ。廊下に出ると、何匹もの子猫がぼくに向かって攻撃してくる。廊下の右は切り立った崖である。必死で猫たちを崖の下へ追い落として、難を逃れる。
ぼくは要人なのだろうか。家にはたくさんのボディガードがいて、ぼくが出かけるのを今や遅しと待っている。慌てて着ていく服を部屋で探す。山のように服がある。その中から緑色のスーツの上下を選び出す。濃い緑から薄い緑までさまざまのスーツがある中、一番鮮やかな色のものを着用した。時計を見るともう9時だ。コンサートはたいてい6時からではないか。急いで1階へ降りるが、スマホを忘れたのを思い出し、またエレベーターで家に戻る。こんなことでコンサートに間に合うのだろうか。