10月23日の夢(父親と赤ん坊)

 久しぶりに名古屋の実家に帰り、テーブルを囲んで一家で食事をする。テーブルは長方形で、短辺の側にきゅうくつそうに父と母が並んで座る。ぼくと妻は長辺の方にゆったりと座る。黙々と食事をした後、外に出ると玄関の前に山のようにゴミが置かれている。

 商店街に行く。宝石店では朝礼がちょうど終わったところで。ぼくは店員のいなくなった店内に入り、店員のようなふりをして、お客に近づき親し気に話しかける。と、いきなり店の中は店員でいっぱいになり、ぼくは逆に店員の女性から接客を受ける。しかしそれは接客というより、ぼくを監視しているのだという気がする。

 前後関係がよく分からないが、ぼくはパーティーに出席している。会場にはいくつもソファーが並び、ぼくは自分のかけている椅子が、一番大きな、父親の椅子ではないかと不安にかられる。しかし見回してみると、会場にはもっと大きな椅子があり、そこには知らない客が座っている。右の壁際に小さなステージのようなものがあり、そこの玉座のような椅子に「ねこみみさん」と呼ばれる、ふさふさした髪の男性が座っており、「大阪から来た」と紹介される。ぼくは「本当にあのねこみみさん?」と驚いて尋ねる。ちっともねこみみらしくない男は、それでもにこにことしたまま、ぼくにしきりにうなずいて見せる。

 実家に帰ると、隣室の窓から突然赤ちゃんが這い這いして入ってくる。とてもいたずら好きな赤ちゃんだ。その子を抱き上げて散歩に行く。駅へ行くと、「階段を登れない」と言って泣き喚く、見知らぬ女がいる。ぼくは見て見ぬふりをして、さっさと階段を登る。しかしうっかりして、赤ちゃんを階段の下に置いてきてしまったことに気づく。慌てて戻ると、赤ちゃんは一人で数段階段を登っている。ほめてあげると、いつのまにか赤ちゃんは立派な少年になり、ぼくを連れて三階のホームへ登る。そこは南海電車のホームなので、「これでは家に帰れない」と言うが、少年は「これに乗るんだ」と言って、きかない。

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