向こうから手前へとまっすぐな道路がぼくの足元へ続いており、そこを中年男性や若い母親たちが続々と通勤してくる。ぼくのいるのは新しいベンチャー企業のオフィスで、ぼくはそこの社員だ。今日、新入社員として女性が二人入社してきた。一人はもこもこした服を着た女性だが、その服を脱ぐと痩せている。
オフィスは名古屋にあったぼくの実家になっている。縁側からどっと強い風が吹き込んできて、室内のいろいろなものがめちゃくちゃになる。各部屋に布団が一式ずつ敷かれていて、そこに社員が泊まるらしい。彼らが就寝する前に、ぼくの必要なものはあらかじめ部屋から運び出しておかねばならないなと思う。