ぼくは映画の制作スタッフで、今日は川にロケに来ている。監督が俳優たちを乗せて川を下る船の映像を撮影している。
会社に戻ってきた。仕事がとても忙しい。それなのにデスクの上のぼくのパソコンが消えている。これではお手上げだ。
監督の作ったオープニングのテロップの試写を見る。上から下へと出演者やスタッフの字幕が流れていくが、一部だけ逆に下から上へ流れていく字幕がある。これでは統一がとれないじゃないか。
廊下で男性スタッフの服を一枚ずつ脱がせていく。脱がした服をハンガーにかけて、彼に返そうとするが、そのとたん油をなみなみとたたえた小さな壺が廊下に置かれているのに気づき、うろたえる。周囲にいたスタッフみんなで、屋上の雨を流す穴に壺の油を流し込もうとする。
トイレから戻ると、壁に置かれた目覚まし時計のような形をしたスピーカーから、電話の声が流れている。先ほどのテロップを制作したスタッフからだ。「表紙ができたけど、ぼくは行けないので……」という伝言である。それに対してぼくが返事をしようとすると、相手はいきなり「最近、いつもぼくの伝言が終わったところで、きみは電話に出るね」と文句を言う。ぼくは「いやいや、ぼくは受け取りに行けますよ」と、強い口調で反論する。