4月26日の夢(書類が見つからない)

 会社で校正をしていると中年の男性社員がやってきて、大判の茶封筒をぼくに渡す。開けてみると、A4の書類が一枚と自動車の玩具が出てきた。このミニカーにはクライアントの電子部品が使われている。その同僚はクライアントに「お子さんにあげてください」とプレゼントしたのだが、「壊れている」と突っ返されたという。ぼくがミニカーを走らせてみると、なるほどすぐにあらぬ方向に曲がって走り出す。これでは受け取ってもらえないだろう。

 封筒から出てきたA4の書類をぼくはデスクに持ち帰る。これは今校正中の印刷物の元データだ。その書類と対照させながら慎重に校正していく。そこへ上司がやってきて、その書類を貸してくれという。ぼくは慌てて「これは今使用中なので、使い終わったら届けに行きます」と答える。

 相手はそれで引き下がったが、ふと気がつくと、その書類が見当たらない。これは大変なことになった。全社員総出で捜索するが見つからない、ひょっとしたら別のフロアにあるのではないか。ぼくは自分のいる三階から二階に降りる。二階の真ん中の部屋は出版部だが、ここは無関係だから捜索しない。もう一つの部屋に入ると、床が見えないほど全面がおびただしい白い書類で埋まっている。それもよく見ると、床全体に小さな四角い段ボールの箱が敷き詰められていて、その一つ一つに膨大な書類が整理されて敷き詰められているのだ。さらに気がつくと、その書類の山の中に一人の新入女性社員が座っている。白い服を着た彼女は白い書類が保護色になってよく見えなかったのだ。彼女も例の書類を探しているのだろう。「資料が見つからないですね」とぼくは彼女に声をかける。

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