6月21日の夢(レストラン電車)

 ぼくは妻と新宿駅で待ち合わせ、山手線に乗った。車内は最新のレストラン仕様である。豪華な照明がきらきらと輝く中、ぼくらは長テーブルに向き合って座る。そこで初めて、渋谷へ出て乗り換えるつもりだったのに、逆回りの電車に乗ってしまったことに気づいた。池袋で降りることにしよう。すぐ席を立たなければならないのに、オーダーを尋ねられたらどうしようと焦るが、幸いウェーターは現れない。電車は快速で美しい駅を次々通過する。「今日はこの後何もないから、池袋でおいしいものを食べていこう」。池袋でぼくらはホームから階段で直接地上に降りる。線路の下は水路で、その周囲は黄色く色づき始めたイチョウがきれいだ。「もう秋だね」とぼくは妻に話しかける。

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