7月15日の夢(天井桟敷の子供たち)

 児童ピアノコンクールの取材に行く。ぼくが到着したときは聴衆席はがらがら。主催者もたいしてお客は集まらないと思っていたらしいが、突然想像を超える沢山の子供たちがどっと後方からなだれ込んできた。彼らは椅子のある一階席には入れないので、両側にある天井桟敷の床に寝そべり、次々とその上に寝そべった子供たちが積み上がって、天井までぎっしりになった。とても危険な状態である。主催者は慌てて子供たちに一階席に降りてもよいと許可した。彼らは一斉に天井桟敷から一階席に飛び降り、最後列のベッドに寝転んでいたぼくの周囲も子供たちでいっぱいになった。彼らの足元からカメラを掘り出し、ステージで開会の挨拶を始めた地元の名士らしい男を撮影するのがやっとである。

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