9月2日の夢(崖っぷちに出る)

 何かのオーディションの素材にぼくの作品が採用されたので、来てほしいと招待される。会場近くのカフェで女性担当者と打ち合わせをし、会話しながら街を歩く。かなり離れたビルのかげから頭の禿げかけた二人の男がぼくを手招きしていて「座れ」という。しかたなくぼくはカフェに戻り、紅茶を貰ってから男たちのいる場所に戻ろうとするが、地理が変わってしまったように、もうその場所はどこにもない。そろそろオーディション会場に戻らなくては。近道しようと知らない路地に入る。なかなか見慣れた場所に着かない。建物の長い廊下を通ってようやく出口から外へ出ると、そこは北国の波の荒い断崖絶壁の上だった。

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